感情コントロール

~ Stress Management  ~
(怒りのコントロール教本目次)

1. Stress Management
1.1. コーチングとは
1.2. 「コーチング」におけるコミュニケーションについて
1.3. コーチングの課題
1.4. コーチングセッションの方法
1.5. 心理カウンセリングとコーチング
1.5.1. カウンセラーがコーチングをする際の注意点
1.5.2. カウンセリングはアドバイスとは異なる
1.5.3. コーチングとコンサルティングとの違い
1.5.4. コーチングとカウンセリングとの違い
1.5.5. コーチングと友人との違い
2. 怒りのコントロール
2.1. アンガーマネジメント <学校現場の取り組み>
2.1.1. アンガーマネジメントについて
2.1.2. アンガーマネジメントプログラムの中の啓発(予防)教育について
2.2. 自分自身の怒りを知る
2.2.1. 怒りという感情の理解
2.2.2. あなたを怒らせるものとは・・?
2.2.3. 怒りは適切に処理する
2.2.4. 「怒り」を知る
2.2.5. 力の強い者から力の弱い者に循環する
3. ストレスコーピング(ストレス対処行動)
3.1. 怒りの統制(コントロール)
3.2. 怒りをコントロール(マネジメント)する手法 <コ―ピング(例)>
3.2.1. 怒りには段階がある
3.2.2. タイムアウトルール
3.2.3. 思考停止テクニック
4. 主訴とは
4.1. 『主訴』読み取り訓練
4.2. 深読み法 <相手の心を聴く「積極的傾聴」>
4.2.1. このような「きき方」をすると相手は話しやすい
4.2.2. 3つの「きき方」/聞く・訊く・聴く
4.3. 主訴発見法
4.4. 主訴の捉え方  <ワーク1>

画像の説明

Stress Management

ストレスとは、「変化に対する心身の反応」のことをいいます。
そして、ストレスを引き起こす原因(変化)のことをストレッサーと呼びます。私たちがよく使う「ストレス」という言葉は、心理学では「ストレッサー」と「ストレス反応」に分けられます。

「イライラする」「ドキドキする」「お腹が痛くなる」「眠れない」・・・といった心や体、行動の変化のことを「ストレス反応」といい、その原因となる出来事や状況を「ストレッサー」といいます。

ストレッサーは、それを受け止める人によってストレス(心身のひずみ)の大きさが異なります。

それは、人によってストレッサーに対する抵抗力が異なるためで、
この抵抗力のことをストレス耐性と呼んでいます。

ストレス耐性の程度は、人によって異なるだけではなく、同じ人でもその置かれている状況によって、大きく変わることがあります。

カウンセリング時の相談の多くはストレスが関係しています。
その為、怒りや自己肯定感の低下、不安にも繋がるため、カウンセラーはストレスについて理解しておく必用があります。

コーチングとは

“コーチ”という言葉は、中世の時代に「馬車」という意味で使われ、「大切な人をその人が望むところまで送り届ける」という意味でも、使われていました。そして、その意味が派生し、「目標達成のサポートをする人」のことを“コーチ”と呼ぶようになったと言われています。

「コーチング」は、当初スポーツの世界で広がり、その後ビジネスの世界に応用されるようになりました。

日本では、「コーチ」=「指導する人・命令を出す人」と捉えられがちです。

しかし、「コーチ」とは、「全ての答えはその人自身が持っている」という考えのもとに、その人が実現したいと願っているゴールを明確にし、それを達成できるようにサポートしていくものです。

一流のスポーツ選手が、メンターと称する「サポートしてくれるコーチ」を持つのは、目標の実現にぐっと近づくためで、その考えから生まれたのが『コーチング』なのです。

「コーチ」の役割として、当の選手本人が気づいていない将来像などをも明確化していくというプロセスがあります。

自分の将来像などをイメージ化する事は、難しいことであり、考えを行動に移すことは更に難しいことです。しかし、「コーチ」とコミュニケーションを交わす事で、目標をはっきりさせ、それを実現する為のプロセスを明確にしていくことが出来るのです。

   

「コーチング」におけるコミュニケーションについて

まず、「コーチ」は、コーチングスキルを使って、クライアントが実現したいと願っているゴールを明確にします。

そして、それを達成できるようにサポートしていきます。

クライアントが抱えている問題や障害克服に対する答えや能力は、クライアント自身が持っています。ですから、優れたコーチは、クライアントに対し、効果的な質問を投げかけることでクライアントが自分で答えを見つけるよう促すスキルを備えているものなのです。

「コーチ」を持つ選手は、自分の考えた事や感じた事をコーチに自由に話すことで素直な思いを伝えます。コーチと共に頭を整理し、自分以外の第三者から見たフィードバックを受け、新しい視点が生まれます。そして、新しい解決策が見えてくるようになるのです。

   

心理カウンセリングとコーチング

現代社会においては、対人関係の不調を訴える人が多くなってきました。

家族間や友人間はもとより、職場内でさえもコミュニケーションの不協和音に悩まれる方が多くなりました。

このような不調を抱えると、内向的な人は自信を失い自分を責める傾向が見られたり、逆に外交的な人は他社に怒りが向く傾向が見られたりします。

心理カウンセラーは、心理学の知識を基盤としてクライアントが自ら立ち上がれるように心理的援助を行い、クライアントの考え方や行動をコミュニケーションの不調につながらないものに変容を促します。

 心理的援助を行ったり、クライアントの考え方の変容を促す心理カウンセラーの行為は、「コーチング」とは極めて異質なものとなります。

 しかし、クライアントの相談的対応を求められるケースも多々ある為に、とりわけメールカウンセリングに於いてはその傾向が高い為に本章にて特筆しておきました。

また、カウンセリングを行う者をカウンセラー(counselor)といい、一般的には「相談員」のことを言います。一方、カウンセリングを受ける者をクライエント(client)といいます。相談員に対して「相談者」などと呼びます。

コミュニケーション技術を使ってコーチングを行う者をコーチといい、コーチングを受ける人を具体的にサポートします。そしてコーチングを受ける人(クライアント)とコーチは、対等な関係のパートナーです。

コーチングにおいて、コーチは自分の考え方を、コーチングを受ける人(クライアント)に押し付けてはいけないのです。

カウンセラーがコーチングをする際の注意点

コーチングを受ける側の心理を把握しておこう。

クライアントは、カウンセラーから指示されることを好まないので、押し付けられて動くという経験そのものが少ないこともあり、ラポール効果が出にくいものとなります。つまり、コーチングにおいても必要なことは「クライアント自身の納得」です。納得して初めてクライアントは行動するものと考えると良いでしょう。

クライアントが自ら気付くことを促すようにしましょう。

カウンセリングはアドバイスとは異なる

カウンセラーがクライアントに対して、明確な解決策を直ちに提示するということは基本的には行いません。これは、カウンセリングという場においてクライアントが自らに向き合い、その作業を通じて新しい理解に自発的にたどり着くことが期待されている為です。
クライアント自身がじっくりと考え、
自ら出した解決策が正しい道なのです。
 
つまり、
心理カウンセラーは、
クライアントの悩みや問題を一緒に考えることが肝要で、

その過程で、

クライアント自らが
自分の可能性に向かって成長していけるように
側面からサポートすることが大切なのです。
 
コーチングは、クライアント(コーチングを受ける人)の目標達成に向けて、最短時間で成果が上がるよう継続的にサポートしていくコミュニケーションのプロセスと理解しましょう。ですから、コーチは、クライアントとコミュニケーションを交わすことによって、クライアントが実現したいゴールを明確にし、短時間で達成できるようにサポートすることを旨とします。

カウンセリング対応と少々違うのは、クライアントに行動を継続してやり続けるようにフォローしていくことが「コーチング」ではもとめられるのです。

つまり、一方的に何をしたら良いかの指示を出す「コーチング」ではなく、対等な立場から効果的な質問を投げかけることにより、クライエント自らの内側に答えを見つけることを促すことが肝要なのです。

『クライアント自らの中で気づいていけるようにカウンセリングするコーチ』とでも言える様な対応や、心の中を整理できるように導いていくようにしましょう。

このことは、『コーチングは答えを用意すること』を否定することであり、確認作業を通してクライアント(コーチングを受ける人)の自発的な行動を促すことをモットーにして欲しい所以です。

メールカウンセリングにおけるコーチングに際し、コーチとして、カウンセラーであるあなたがクライアントに質問し、勇気づけながらアドバイスし、場合によってはリクエストして 、クライアントが本当にしたいことは何なのか、何を求めているのかに耳を傾けるようにしましょう。

コーチングとカウンセリングとの違い

コーチング:目標達成とそのための具体的な行動を課題としていきます。

カウンセリング:主に、心の不調や、病気の治癒および
問題行動の改善に焦点を当てていきます。

怒りのコントロール

学校や日常生活において、誰しも、怒ったり激怒することがあります。

ところが、「怒り」の対処法を知らないがために、物事が思い通りにいかなかった際には「キレる」という反応をしてしまう子どもや大人が増えてきました。

そのために、「キレ」て他人を傷つけてしまう社会現象が増えてきている現状に対し、『怒りのコントロール』を知ることは以前にもまして重要になってきました。

確かに、感情的になる瞬間は誰しも経験することですが、「怒りの感情」は自身によるコントロールが可能なのです。

そこで、「怒りの感情」に焦点を当て、より早い段階で怒りに適切に対処できる生徒づくりの必要性は、学校現場のみならず家庭や社会で求められつつあります。

しかし、これまでの日本では、「怒りやすさ」を直すには相当な根気を要したり、「怒りの感情」に対する専門の知識が不足していた為に対応が後手に回っていました。

一方、欧米においては2000年以降「自分の怒りを自分で静める」方法が体系化され、以後経験則が蓄積されています。

つまり、『怒りのコントロール』を知ると日々の暮らしが明るくなっていくのは臨床済みなので、より早い時期に身につけることが望まれます。

また、日本の学校事情の特筆的なものに「不登校」「ひきこもり」という現象がありますが、「ひきこもる」ことと「キレる」ことには一種の共通点が見出せます。現象の違いがあるだけで、どちらも「物事が思い通りにならないことへの感情(怒り)」が根底にあるのです。

非行予備軍の子どもらは、その特徴のひとつとして「自己中心的な性格」があり、そして、他罰的で協調性に乏しく、攻撃性や衝動性が高い傾向があります。非行化を外的要因から防ぐことの必要性がある一方で、情緒が不安定で自己統制が効かない傾向の青少年に対しては、「攻撃的にならない心と頭づくり」ができて、温かな人間関係を持つことができるようになる内因的な要素を高める方法もあります。

「衝動のコントロール」は、学習すれば皆が身につくものですから、自分のキレる感情を、社会に受け入れられるような形で表せるようにすることで非行化を防ぐことができるのです。

怒るのは自分の価値観と違うことをされた時です。

 例えば、自分の意に反してぞんざいに扱われたり、いわれない罵声を浴びた時に、人は怒ります。

つまり、怒りは自分の思いと起きた現象とのズレで生じるものなのです。
ですから、『怒り』は他人や外部環境の問題で発生するのではなく、常に自分の中に原因があるので、意識さえ変えれば、怒りはコントロール可能なのです。

※続きは、後日eBook(電子書籍)にてアップします。

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